千葉県中華総会

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思い出すこと          陳 清玉
夫・葉成が亡くなって早いものでもう3年にんってしまいました。
葉成は1966年から2001年6月まで、千葉県中華総会の会長として、日本と台湾華僑のために、さまざまな働きをしてきました。
最近古いアルバムを見ていますと、夫の元気だった姿に、思う出す事が色々あります。昭和47年(1972年)に「日華断交」となった年、華僑会館の帰属を巡って大陸系華僑と裁判闘争をした時大変でした。葉成は、大勢の日本友人に助けられて、20年以上も裁判闘争を続けました。
葉成がこよなく愛した故郷台湾は、激動する世界情勢の中で、ますますその舵取りが難しくなってきています。
つい最近、台北市長・馬英九氏の来日歓迎会に出席する機会がありました。馬氏はその席で「私は台湾の経済発展のために大陸とのお付き合いをしています。台湾を売るような付き合いは決してしません」と話されていました。そのお言葉を聞いて、思い出した事があります。1991年、当時駐日台北代表だった、蒋孝武(蒋介石の孫)氏との交友です。
蒋氏と葉成たちが、ゴルフで汗を流した後の歓談の時でした。蒋氏は「私の妻は台湾人です。私も台湾人です。外省人も台湾人も出身の区別なく台湾を愛して行きましょう」と言ったのです。穏やかな優しい「声」でした。あの頃のエネルギッシユな葉成の姿が懐かしいです。
ふるさと台湾が、伝統や文化を大切に守って、更なる発展をしますようにと、心から願っています。
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